疾病予防・健康づくり(保健事業)
特定保健指導

特定健診の結果から生活習慣病の発症リスクが高い方に対して、保健師、管理栄養士が生活習慣を見直すサポートを行います。費用は全額組合が負担するため皆さんは無料で受けられます。案内があった方は必ず利用してください。

特定保健指導の対象者

※糖尿病・高血圧・脂質異常症の薬剤治療中の方は対象外

特定健診の結果、以下の基準に当てはまる方が特定保健指導の対象者になります。

特定保健指導とは?

 特定健診の結果、メタボリックシンドローム(メタボ)のリスクがあるとわかった方を対象に、保健師などの専門相談員が対面またはICTによる面談を行います。面談では、対象者のからだの状態をわかりやすく説明したのち、ライフスタイルにあった生活改善の目標を立てて達成に向けたアドバイスを行います。
 特定保健指導ではメタボのリスクが高い方は「積極的支援」、中程度の方は「動機付け支援」に分けられ、受けられるサポート内容が異なります。

< 特定保健指導のサポート内容 >

動機付け支援 面談の実施から3カ月後に生活習慣改善の効果を確認して終了します。
積極的支援 面談後3カ月以上の電話またはWebによる継続的な支援を受け、最後に効果を確認して終了します。

特定保健指導の流れ

初回面接

保健師より、健診結果をもとに現在のからだの状態の説明を受け、生活習慣の改善でより健康になれる可能性があることを聞いた。現在の生活パターンを説明し、保健師アドバイスを受けながら実行できそうな目標を立てた。

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生活習慣改善の取り組み

目標実行に取り組み、体重・血 圧・歩数を記録。

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継続的支援

保健師から2週間に1回、アドバイスのメールが届く。

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評価

保健師から電話で連絡が入り、生活改善による体重減少を確認。今後もこの調子で続けるように励まされた。

特定保健指導Q&A

Q 特定保健指導を受けないとどうなりますか?

A 生活習慣病の多くは自覚症状なく進行します。このままの生活を続けていると、動脈硬化や生活習慣病が進行して、やがて突然死や半身マヒなど、後遺症の恐れのある心筋梗塞や脳梗塞といった深刻な病気を引き起こすこともあります。特定保健指導でメタボを改善し、将来の病気を防ぎましょう。
 また、健保組合では、後期高齢者の医療費のために多額の支援金を国に拠出していますが、特定健診や特定保健指導を受ける人が少ないと、支援金がさらに増額されます。反対に特定健診や特定保健指導の実施率が高い健康保険組合は、支援金が減額されます。
 ご自身の健康と健保組合の財政のためにも、特定保健指導は必ず受けましょう。

Q 特定保健指導を受けて効果はありますか?

A 特定保健指導を受けた人は、メタボ、肥満、心血管リスクを長期的に抑制できる可能性が科学的に証明されています。
 メタボとは、内臓脂肪の蓄積に加え、高血圧、高血糖、脂質異常のうち2つ以上が重なった状態です。内臓脂肪は比較的減らしやすく、内臓脂肪が減ると血糖などの数値もよくなります。特定保健指導では、対象者のライフスタイルに沿って無理なく行える生活習慣改善アドバイスが無料で受けられます。

図◯保健指導受診群・非受診群のメタボ抑制等効果の比較

※国立研究開発法人 国立循環器病研究センター(2018年)

当健康保険組合の特定保健指導